愛猫のリン値が下がる!まるで磁石のようにP(リン)を引き付ける「レンジアレン」

腎機能が低下すると、本来腎臓で濾過(ろ過)するはずの老廃物を処理しきれなくなり、体に毒素が溜まってしまいます。

それが次第に体調の悪化、腎臓病が進行すると血液検査上ではBUNクレアチニンリンカリウムなどの上昇に繋がります。

猫が腎不全と診断されたら、まずは腎臓用の療法食による食事療法、進行したら点滴(皮下・静脈)、もっと進行したり合併症がある場合は投薬や症状に合わせた治療が行われますが、正直それだけでは限界があります。

そんな中でもサプリメントは腎臓の治療に関しては必要不可欠なアイテムです!

 

老廃物を放っておくと、腎不全は悪化の一途をたどります。そこで、腎臓で濾過(ろ過)しきれなくなった老廃物を消化管で処理(腸腎連関)しようというのが、腎不全の治療における大きなポイントです。

とは言っても今まで腎臓が処理していたものを、今日から腸管で処理しよう!といっても無理な話です。そこで活躍するのがサプリメントです。

 

簡単に言うと、腎臓で濾過(ろ過)しきれなかったリンをリン吸着剤リン吸着を目的としたサプリメントが処理して、その他の老廃物(BUN上昇に繋がる)は腸内環境を整えたり老廃物を吸着するサプリメントが消化管の中で処理し、腎臓が出来なかった仕事をサプリメントを使ってお手伝いするという仕組みです。

 

具体的には、リン吸着には「レンジアレン」と処方薬の「ホスレノール」。腸管の老廃物の除去には「アゾディル」が一般的には多く使われているようです。

 

 

 

注意すべき事!!

サプリメントの使用に関しては必ず獣医さんと相談の上で開始しましょう!

サプリメントによっては薬との併用に注意が必要なものや、腎臓以外に疾患があった場合に本来期待している効果とは別の問題が生じる事もあります。

持病が腎臓病だけであっても、例えば高カルシウムの子に多量のカルシウム系サプリメントを与えたり、高カリウムの子に「腎臓のサプリメント」という点にだけ着目してカリウムのサプリメントを与える事で深刻な状態に陥る場合があります。

リンの上昇が心配だからと全然必要がないのにリン吸着剤を使ったら、低リンに陥る可能性もあります。

ネット上の情報を見ただけで決めるのは大変危険です!

ネット上ではみんなに評判の良いサプリメントも、我が子には毒になるかもしれません。

たかがサプリメントと思わずに、その子の体に一番合った治療を進めていくためにもまずは獣医さんと相談することをお薦めします。

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